vertical は「直角」にあらず。
vertical は「直角」にあらず。
最近、審査官から、明細書に「直角に」とあるが何に対して直角なのか不明である、との記載不備の拒絶理由通知を受け、原文を見たところ、「vertically」とあるのを単に「直角に」と訳したことが原因であることが分かりました。
「vertical」は「垂直」のことで、「直角」、すなわち、「rectangular」とは違うのでした。
「直角」とは、2つの辺が作り出した角度が90度であることを意味するだけであるのに対し、「垂直」は「重力の向かう方向」を意味します。
従って、何に対して直角か?というと、水平線に対して直角ということになります。拒絶理由を克服するために新規事項を導入してはならないため、単純に、「直角に」を「垂直に」と書き替えるわけには行かず、説明中にあった、水平をなす面を基準にして、それに対して直角という趣旨で書き直さざるを得ませんでした。