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想像を絶する審査の遅延

想像を絶する審査の遅延

 先日、或る依頼者から、1986年、1991年にしたマレーシアへの商標登録出願がまだ登録になっていない、何とかならないか、との問い合わせがあり、余りのことに驚愕しました。

 

内容の理解が難しい特許出願ならいざ知らず、商標登録出願を10年以上も棚ざらしにするとは、異常にも程があります。マレーシアは、商標登録については、出願から7年で更新期限が来ると定めておきながら、矛盾も甚だしいと言わざるを得ません。

 

マレーシアのマハティール首相は、LOOK EAST(日本に学べ!)を提唱した人として有名ですが、笛吹けど踊らず?で、同国の役人達の怠けぶりは、想像を絶するものがあるようです。

 

現に、新聞では、「怠け者」のマレー人を叱咤した同首相のことが報道されました。

 

この異常事態に対応するには、どうしたものかと思案しているところです。

 

(2013・8・30付記)上記の件は、その後、会社が自分で処理することになったので、どのような結末になったのかは不明ですが、その後、良く似た案件を他社から受任しました。それは、1984年に出願したものが、20年以上たっても、まだ登録になっていないという事案でした。

 

結局、出願から27年も経過して、2011年にやっと審査され、使用実績、他国での登録状況等の証明が求められ、これに応じた結果、2013年に、やっと登録になりました。出願から、何と29年を要しています!マレーシアは世界最悪の怠け者の国といっていいでしょう。登録に至るまでに、3度の更新期限(出願から7年目、以降10年毎)が経過していた為、過去3回分の更新料の支払いを請求するのは忘れないという、取るものは取るという抜け目のなさでした。

 

 

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