お粗末明細書part5:特表2004-511905
お粗末明細書part5:特表2004-511905
半導体処理のためのガス供給装置
これは、読んでいて実にうんざりする明細書です。
(理由その1)28もある請求項のすべてに「ことを特徴とする」がある。1つの発明に、28も特徴があるはずがありません。
(理由その2)従属項のすべてに「・・・に記載の」がある。こんな用語は無駄だというのがどうして分からないのでしょうか?
(理由その3)明細書の0001に、「本発明は~ものであって、~ものである。」と、ご丁寧に、無駄な「ものである」が2回も繰返されている。「日本語練習帳」の大野先生は、「ノデアルを消せ」と言っていますが、まして、「ものである」は無用です。
(理由その4)繰返し繰返し出てくる「チャンバー」には、ほとほと、うんざりです。
最後に、翻訳の問題です。英語圏からの明細書で、通常、最後に出てくる、かなり形式化した文章が、「本発明の精神から外れない他の形態においても本発明を実施することができる技術であることは明らかである。好適な実施形態は例示的なものであって、いかなる方法においても限定的に解釈されるべきではない。」と訳されており、これに対応する英文は、「it will be readily apparent to those skilled in the art that it is possible to embody the invention in specific forms other than as described above without departing from the spirit of the invention. The preferred embodiment is illustrative and should not be considered restrictive in any way.」なので、かなり の珍訳というべきです。