fluid
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最近、これも特許明細書の原稿で、「フルード」なる語に接しました。これは、英語の「fluid」です。これを、かたかなで「フルード」と書いては何とも気持ちが悪いのですが、「チャンバー」の場合と同じく、この国の技術者の間では「フルード」が「定着」してしまっているようなので、無駄な抵抗はしないことにしました。
インターネット検索で確認したところ、案の定で、「フルード」は何と19,000件近くもありました。「ブレーキ・フルード」の如く使われています。
より正しいとおもわれる「フルーイド」は58件でした。
そして、最も正解とおもわれる「フルーイッド」は、12件しかありませんでした。それも、殆ど技術とは関係のない分野での使用例で、技術分野では、唯一、イギリスのアバロ社が、「ブレーキ・フルーイッド」と書いて頑張っておりました。さすが!
それにしても、日本の技術者は、どうしてこういう風に、妙な「英語もどき」かたかな語を作ってしまうのでしょうか?
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(2004・8・17付記:最近、「日本フルードパワー工業会」なる業界団体があることを知りました(月報「フルードパワー」なるものを発行している。)。ついでに調べてみると、「日本フルードパワーシステム学会」という学会まであります。「フルードパワー」なんていう奇天烈かたかな語を名前にして恥ずかしくないのでしょうか?前の、「油空圧工業」のほうがましです。)