My Fair Lady
My Fair Lady
●2014,10,17
この映画は1964年公開なので、今年は丁度50年目に当たっている。男の主人公であるヒギンス教授のいう「正しい」英語という観点から、この映画を考えてみた。
① 下町の花売り娘イライザの「汚い」英語を「正しい」英語に直すために、彼女に課された課題の英文は、The rain in Spain stays mainly in the plain. である。彼女は、これを「ザ・ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリー・イン・ザ・プライン」と発音する。「エイ」の音が、すべて「アイ」になっている。いわゆる、コックニー訛りである。
② ここで思い出すのが、今でも、オーストラリアでは、today をto die と発音する人が多いということである。何故か?が、この映画で分かる。イギリスからオーストラリアへの移民は、もともと、囚人の島流しから始まったものである。囚人には、下町の労働者階級の者が多かったであろうから、当然、コックニー訛りの者が多かったはずである。なるほど、親から、訛りを引き継いで今がある、のであろう。
③ 前記英文は、日本人なら、「ザ・レーン・イン・スペーン・ステーズ・メーンリー・イン・ザ・プレーン」と発音するであろう。これも相当に訛っている。ヒギンス教授の矯正対象になりそうである。