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愛情で夫婦が・・・

愛情で夫婦が・・・

「愛情で夫婦が結ばれるのは、20代限り。30代は互いの努力によってかろうじて関係が保たれる。40代は努力するエネルギーがなくなってがまんする以外に方法がなくなり、50代はがまんさえできなくなって互いにあきらめの境地に入る。そして60代に入ってはじめてお互いに感謝するようになるのだ。」

これは、故会田雄次氏の「日本人材論」という本で見付けました。結婚式の祝辞としてこれほどぴったりのものはないので、早速、使わせて貰いました。

同氏は、「これは日本人の人間観の根底を言い当てた言葉ではないだろうか。」とコメントしています。

一方、アメリカ人にとっては、「がまん、あきらめの夫婦関係」なんて恐らく考えられないことで、いやになったら即離婚して、次の相手を探すのでしょう。従って、アメリカ人がこんな言葉を聞いても、何のことやら分からないことでしょう。

「何でもアメリカナイズ」の風潮が、こんなところにも及ばないことを願うものです。

なお、この名言を披露させて貰った結婚式は国際結婚でしたので、英語版も作って紹介しました。次のとおりです。

Only in their twenties, a married couple may be united by love.  In their thirties, the relationship may barely be maintained by mutual efforts.  In the forties, they run out of energy to make efforts; and there are no alternatives but to put up with each other.  In the fifties, they are no longer able to put up with each other; and resign themselves to their fate.  Thus, not until their sixties, do they become grateful to each other.

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