アルカイダとアルカリは関係がある?
アルカイダとアルカリは関係がある?
化学用語に「酸」と対立する「アルカリ」というのがあります。ひょっとして、この「アルカリ」の「アル」は、今やブッシュの宿敵となっている「アルカイダ」の「アル」と同じではないのか?と疑問に感じたので、調べてみるとそのとおりでした。辞書によれば、「アル(al)」は英語のthe、 すなわち、アラビア語の定冠詞であり、 「カリ」(kali=アラビア語でqily)は植物を焼いた灰の意味を表し、酸と中和して塩を生ずる性質(塩基性)を持つもの、です。
一方、「アルカイダ」や「アルジャジーラ」における「アル」も定冠詞であり、「アルカイダ」は「基地・基本」、「アルジャジーラ」は「その島」=派生して「アラビア半島」を意味するとのことです。もう少し調べてみると、「アルコール」、「アルデヒド」という化学用語も同類であり、alchemy(錬金術)、algebra(代数学)も同類でした。
日常、何気なく使っているアラビア数字の存在も考えると、イスラム文明は、自然科学において、キリスト教文明を凌ぐ程の水準にあった時期があることがうかがえます。