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歴史に学ぶ

その1

 西郷どんに異議あり

(2018・7・10)

 西郷南洲遺訓の第27は次のとおりである。

 「過ちを改るに、自ら過ったとさへ思い付かば、夫れにて善し、其事をば棄て顧みず、直に一歩踏出す可し。過ちを悔しく思ひ、取り繕はんと心配するは、譬へば、茶碗を割り、其缺けを集め合せ見るも同にて、詮もなきこと也。」

 最初これを読んだ時は、成程と賛同し、自分の人生もこれで行こうと決めたのであった。

 しかし、最近、これではまずいのではないかと思い始めた。過ちをしても直ぐ忘れるのでは、また、同じ過ちを繰り返すように思われるのである。

 西郷隆盛は日本で最初の陸軍大将だったから、彼の考え方は、その後の日本陸軍・海軍の軍人達に多大の影響を及ぼしたと考えられる。それが「失敗に学ばない。」という態度である。

 実際、日本陸軍は失敗に学ばない軍隊として悪名高い。その最悪の例が、「ガダルカナル戦」である。兵力を逐次投入し、夜襲による銃剣突撃を3回繰り返して、3度ともほぼ全滅という惨憺たる結果になっている。

 海軍も似たようなもので、ミッドウェー海戦では、空母4隻沈没、死者約3千人という惨敗を喫しながら、反省・研究会をしなかったが、その理由は、「本来ならば、関係者を集めて研究会をやるべきだったが、これを行わなかったのは、突っつけば穴だらけであるし、みな十分反省していることでもあり、その非を十分認めているので、いまさら突っついて屍に鞭打つ必要がないと考えたから。」というのである。

 要するに、日本人には、組織内の融和が最も大事なので、勝った時はいいが、負けた時はそっとしておくしかなかったものと思われる。

 これでは、信賞必罰で、現場からのフィードバックにより失敗にすぐ学ぶアメリカ軍に、勝てる訳がない。




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