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映画に学ぶ

その8

 生きる

(2014・10・10)

 知人に薦めようと思って軽い気持ちで見始めたらたちまち引き込まれ、最後まで見てしまった。これで5回目くらいになる。しかし、今回は、これまでとは全く異なる視点から見ることができた。

 @ 始めと終わりの方で、「胃がんといえば、死刑の宣告に等しい。」という台詞が出て来る。そして、主人公は5カ月後に死ぬ。この映画が、日本人にガンという病気の恐ろしさを植え付けるのに多大の貢献をしたことは、疑いがない。今では、厚労省と医療業界の共同で、「早期発見 早期治療」が大々的に喧伝されているのは、周知のとおりである。そのお蔭で、ガンは治る病気になり、死者の数は目覚ましく減っていると思うであろう。しかし、事実は、全く逆で、人口は増えていないのに、ガンによる死者の数は、どんどん増え続けているのである。交通事故による死者数が目覚ましく減っているのとは、実に対照的である。「ガンが治る」というのは幻想であり、「ガンは治らない」というのが現実なのである。されど、「ガンはさほど恐ろしい病気ではない、人はガンそのもので死ぬことはない。」というのも現実である。今では、「どうせ死ぬならガンがいい。」という医師も出て来ている。大切なことは、幻想や恐怖に牛耳られるのではなく、ガンという相手を良く知ることである。

 A 「早期発見 早期治療」は、できるだけ多くの「患者」を見つけ出して病院に送り込み、不安を煽って治療に同意させ、結果的に死者を増やしているようである。何の自覚症状もなく元気だった中村勘三郎氏があのようなことになったのは、そもそも、人間ドックでガン検診を受けたことが間違いであり、検診など受けなければ良かった、とのことである。

 B 市役所を辞めておもちゃ工場に勤めている若い女性から、「課長さんも何かつくってみたら。」と勧められた主人公であるが、市役所に勤める自分に、「果たして何がつくれるだろうか?」と自問した時、長年の懸案となっていた児童公園をつくることに思い至り、その後の人生が一変する。これは、まさに、渡辺和子著「置かれた場所で咲きなさい」の実践である。「山のあなたの空遠く 幸い住む」のではなく、「幸い(生きがい)は、今、自分の立っているところにしかない」ことを、改めて教えられる。

 C 人間は、普通、泣きながら生まれて来る。だから、せめて死ぬ時は、笑みを浮かべて死にたいものである。主人公は、児童公園で、「命短し恋せよ乙女・・・」を歌いながら、笑みを浮かべて最期を迎えたようである。人生最後の仕事をやり遂げてこのような死に方ができたら最高であろう。

(2014・12・2付記)
 最新の著作「がんより怖いがん治療」の中で、近藤誠医師が、「がん検診が、釣り堀に見えて仕方がない。」と書いておられたことから、映画「猿の惑星」(第一作)の中の、人間狩りのシーンを思い出してしまった。猿の学会の長老が、「我々は、人間狩りをしないと生き延びて行けないのだ。」とつぶやく。がん検診・治療ワールドは、患者狩りをしないと生き延びて行けないという厳しい現実があることは否めない。

 同氏は、文芸春秋で、「健康診断が日本人を不幸にしている。」と警鐘を鳴らしておられる。危うきに近寄らない方が良さそうである。

(2015・4・3付記)
 最近、「二人に一人がガンになり、三人に一人がガンで死ぬ。」というキャッチコピーを良く目にする。ガン保険業界と、ガン検診・治療ワールドによるものである。

 「三人に一人がガンで死ぬ。」というのは、年間約120万人の死者のうち約40万人がガンによる死とされているので、一応の根拠はある。しかし、人はガンそれ自体で死ぬものではない、という見地からすると、40万人のガン死というのは、大部分が、実はガン治療による死ではないのか?という大いなる疑問がある。手術が失敗しても、抗癌剤のために命が縮められても、結局、ガンが原因だったのだからガン死ということにされてしまうらしい。

 一方、「二人に一人がガンになる」というのには、証拠を見せて貰ったことがない。余りにインチキなので、出すのが恥ずかしいのではなかろうか?

 そもそも、「ガンになる。」という意味が不明確である。ガンと診断され治療を受ける、という意味なら、国中にガン患者が溢れ、病院だらけになり、医者が足りない!ということになるはずである。そんなことには、なっていない。また、高齢になるとガン罹患率の男女差が著しくひらく、という事実にも目をつぶっている。

 いたずらに不安を煽り、保険契約、ガン患者を増やそうとする魂胆が隠れていることは明らかなので、騙されないように注意した方がいい。

(2015・4・21付記)
 その1
 逸見政孝氏は、夫婦で胃がんの宣告を聞いたが、その時、夫人は、ショックで唇がガタガタと震え、声も出なかったが、隣に座っていた政孝氏の顔がみるみる青ざめていくのがわかったという。

 胃がんの宣告とは、今でも、これほどのインパクトを与えるものらしい。

 その2
 最新の放射線治療のお蔭でガンが治った!と喜んでいたのに再発し、死亡又は手術を余儀なくされた有名人が続いている(菅原文太、なかにし礼、つんく)。

 ガンの先端医療とされる「粒子線治療」は、カネとコネのある人しか受けられない治療法のようであるが、近藤氏によれば、カネの無駄とのことである。

 また、「免疫療法」なるものも百万円単位の費用がかかるらしいが、これも実績は挙がっておらず、カネの無駄とのことである。

(2015・5・8付記)
 がん研によれば、2015年にガンになる人は約98万人と予測されている。対人口比では1%にも満たない。「二人に一人がガンになる。」という脅し文句との差は余りにも大きく、理解を超越している。

(2015・5・15付記)「ガンは治らない。」の意味
 医師の日下部羊氏が、「医師として恥ずかしいことだが、私は最近まで、抗がん剤では癌は治らないことを知らなかった。なんとなく、がんが治ることもあるのではないかと思い、治らないのは手遅れのがんや悪性度の強い場合だろうくらいにしか考えていなかった。」と述べている。

 医師にして、こうであるから、一般の人は推して知るべしである。

 ガンとは、遺伝子に異常を来した結果、細胞分裂が暴走的に起きるという病気である。従って、私見によれば、ガンを治すということは、異常を来した遺伝子を元に戻すことでなければならない。しかし、今の医学でこのようなことはできない。故に、ガンは治らない、のである。

 一方、近藤氏は、「転移能力のある本物のガンは治らない。」と言っている。しかし、転移能力のあることと「治らない」の関係が説明されていない。

 同氏によれば、「がんもどきで早死にする人」もいれば、「本物のがんで長生きする人」もいるという具合で、自分自身であるがん細胞とは、付き合い方が極めて重要のようである。




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