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映画に学ぶ

その7

 阿部一族

(2014・5・19)

 1995年フジテレビ版「阿部一族」には、よくもこんな真面目な暗い内容を堂々たる大作にしたものと感心させられた。そこで、阿部一族側18人、討手側34人という死者を出したこの悲劇は、どうしたら防げたのか?を考えてみた。

 @ 「人の口に戸は立てられず。」されど、「人の噂も七十五日。」である。阿部弥一右衛門は、無責任な噂話に、いちいち耳を傾けず、時が過ぎるのを待つべきであった。孫が二人いる「じいちゃん」なのだから、自然にお迎えが来るのも、そう遠いことではなかった。時の経過を待ちさえすれば、孫二人までもが犠牲になるという悲惨な結末ではなく、孫との余生を楽しむ道が待っていた。

 A 「世の中の 人は何とも 言わば言え 我がなすことは 我のみぞ知る」坂本竜馬のこの句にも、「噂などに心を奪われるな。」という気持ちが込められている。

 B 「自らかえりみてなおくんば、千万人と雖も、吾征かん。」武士の本分は、主君に対する忠勤であるはずである。亡き主君も、新主君も、殉死を禁じた。それにも拘らず、彼は、卑怯者との噂に耐えきれず、時機に後れた切腹をしてしまった。これでは、主君よりも、噂を上に置いたことになる。新主君からお咎めを受けるのは当然である。武士が武士の本分を忘れてはならなかった。

 C 新主君の処分は、それほど過酷なものではなかった。石高を3分の1に減らされ、国替えまでされたにも拘らず、乗り切った上杉藩の例もあった。長男権兵衛の所業は短慮に過ぎたと言わざるを得ない。

(2015・6・24付記):
 「自らかえりみてなおくんば、千万人と雖も、吾征かん。」は、孟子の名言である。一方、老子第23章には、「朝からの暴風雨も一日中続くことはない。天地のなすことでさえ、こうであるから、人のすることなど長続きするものではない。」という趣旨のことが語られている。

 古代中国の賢人の教えを学び、体得していれば、あのような惨劇にはならなかったであろう。




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